92 藤枝宿武者街道 まちかどギャラリー

img_7860 img_7837 img_7840 ↑上伝馬商店街   藤枝には、駿河今川氏2代目 今川範氏が、居館の詰城として築いた花倉城や、天文6年(1537年)に駿河今川氏によって築かれた田中城(のちに武田信玄により攻め落とされ、武田家家臣山県昌景が入城)がありました。 この田中城の城下町として栄えたのが東海道五十三次の22番目の宿場となる藤枝宿です。 藤枝宿は志太郡、益津郡(益頭郡)の街道沿いの八つの村の街道に面した一部の町が、それぞれの親村に属しながら宿駅の役割を担っていて、その中心となったのが上伝馬町と下伝馬町でした。   img_7842 img_7877 かつては東海道の宿場町として栄えていた上伝馬商店街では、4月10日~5月10日までの1か月間、“藤枝宿武者街道 まちかどギャラリー”と題されて武者飾りが商店街にあるそれぞれのお店で展示されていました。普段とは違った光景が商店街に広がっていました。上伝馬商店街にある洋服屋の軒先や家具屋のタンスの上などに飾られた武者飾りは、思いがけない場所に置かれていることも多く、「八百屋×武者飾り」「薬局×武者飾り」など、あまり見かけたことのないコラボレーションが商店街の至るところで繰り広げられていました。 どのお店に武者飾りが置かれているかはわからないという状態だったので、商店街をテクテク・キョロキョロと歩きながら武者飾りを探していると、思いがけないところに置かれた武者飾りに思わず笑ってしまったこともありました(誰かと一緒に探索していたらもっと楽しかったかも)。   img_7848 img_7853 ↑八百屋さん店内のど真ん中に飾られていました/↑折込広告センターさんのショーウインドーにも img_7858 ↑薬局の店頭には大きな武者飾りがおいてありました img_7867 ↑お米のふくだ屋さんも立派な武者飾り img_7875 img_7872 ↑上に飾られた写真と武者飾りの絶妙なバランスに惹かれました/↑COLLETさんにも お店の中にある武者飾りを撮影させていただくために各店舗の方に許可をもらっていたのですが、みなさん快諾してくださり、そこから話に花が咲いてしばらく立ち話になったり(初対面の方です)、武者飾りがきっかけで思わぬ出会いや、藤枝の人たちのあたたかさや親しみやすさが実感できたプログラムでした。 img_7881 ↑かし善さんは店内のテーブルの上にドンと置かれてました。大きくて迫力あります。 img_7865 ↑ニコニコヤさんの店頭にも お店で飾られている武者飾りは、自身の息子さんが産まれた時に購入して、このイベントがきっかけでひさしぶりに出したとおっしゃっていた方もいました。   img_7869 ↑立派なお顔をされてます 武者飾りが置かれていたとあるお店の方とお話をしていたら、「私が嫁いできた何十年前はもっとこの商店街に活気があったんだけど、今日も歩いてきて閉まってるお店が多かったでしょ。みんな跡継ぎがいないのよね。どんどん閉めていっちゃう」と寂しそうに言っていました。 跡継ぎを探すことは容易ではないと思いますが、武者街道のようなイベントが行われることで、商店街に人が訪れて、お店を利用してくれるきっかけにはなっているのではないかと思いましたます。   img_7866   車の移動が増え、すっかり歩く機会が減ってしまっていますが、何かのきっかけで街を歩いてみたら、ステキなお店や人と出会えることが多くあります。 武者街道をきっかけに、自分たちの住む街を新たに知るのもとても良い機会。そして、もっと藤枝が盛り上がっていけばと、まちについてより考えた時間でもありました。       ※藤枝宿について詳しく知りたい方は、佐野石材さんが運営するサイトがとてもわかりやすいですよ。 http://fujiedajuku.jp/index.htm     レポーター:やまだ]]>