06 玉取だけ!玉取茸収穫体験と山里ピクニック2017

玉取に行ってきた。 タイトルの「玉取だけ」の響きに心動かされ行ってきた。 藤枝駅から車で40分の待ち合わせ場所「たまゆらの里」に到着。 道中の玉露の里やオモシロ地名などにはわき目もくれず、ただただ「玉取だけ」を目指して。 玉取だけ、 オンリー 玉取 、ジャスト ア 玉取、オール 玉取。目当ては皆さん勿論 、玉取茸。 [gallery size="large" columns="1" ids="7223"] 玉取って? 玉取に飢えた参加者の皆さんと挨拶と自己紹介を交わし、まずはこの地 玉取にまつわる云われを教えてもらいます。先に見えるは 玉取にまつわる神社。 この地の歴史は古く、縄文時代にすでに暮らしがあったことが分かっていますが、玉取の地名の由来は、4世紀頃までさかのぼります。玉取に流れる朝比奈川は、岡部川、瀬戸川と合流して焼津の河口に繋がります。この時代の焼津といえば日本武尊。そして日本武尊を祀った焼津神社。数百年後に起こる大津波。これらをキーワードに玉取の伝説が始まったようです。歴史好き、ミステリー好き、民俗学好きの方は現地で確かめてみてください。またそれとは別に、この地では丸く大きな岩が自然と産出されていた歴史があることも付け加えておきます。 [gallery columns="2" size="medium" ids="7177,7178"] 玉取茸に キノコ栽培とは深い歴史をもつ志太にあって、玉取のこの地にはマッシュセンターがあるほどに栽培が盛ん。玉取は キノコの里 でもあった。マッシュセンターでは生産者が共同で菌床を育成します。ですがこの地で生産される全ての椎茸が玉取茸になるわけではありません。 同じ菌床を使っても同じ椎茸ができるわけでもなく、生産者ごとの育成方針の違いが、椎茸の個性の違いに表われるようです。玉取茸に関する、そのあたりの詳しい話は出来ませんが、手取り早く云えば 思いの他にデリケートでセンシィティブ。箱入りで大事に育てられて、杉山さんちの玉取椎茸は「玉取茸」になるのです。参加者とここ玉取に来た者だけが知る秘密というわけです。 [gallery columns="2" size="medium" ids="7180,7179"]   ところで 今回のおんぱくのweb予約初日 あまりの予約殺到ぶりにサーバートラブルに見舞われたそうでして、楽しみにしてくださった皆さんにはご迷惑お掛けしました。 [gallery columns="2" size="medium" ids="7185,7187"] なぜにそんな話をするかと言えば、このプログラムに参加くださった皆さんは、昨年予約が取れず 一年越しに楽しみにして下さった方や、椎茸愛がすごくて、気合いで参加くださった皆さん達ばかりでした。つまり予約初日の、web予約開始と同時に” ポチッ と” 成功され、かなりの倍率を勝ち抜いた方々ばかりだったのです。キャンセル待ち多数のなか、撮影レポートという立場とはいえ、レジェンドプログラムに参加してしまって申し訳ないです。   今回参加出来ず残念だった皆さん、朗報です。 玉取茸は 「八百屋本陣」や「藤枝 まんさいかん」で、此れ迄どおりにお買い求めできますが。なんと、玉取の現地で、美味しさの秘密を知りつつ、玉取茸を直買いする事が可能になりました。   連絡先はこちらに載せておきますので予約して是非脚を運んでみてください。 専用電話 070-2230-0006 詳しくはHP 玉取 杉山農園 こちら [gallery size="medium" ids="7184,7193,7191"]       山里ピクニックに旨さの秘密を見た [gallery size="medium" ids="7203,7195,7255"] 玉取茸講座と、興奮の収穫体験をされた後はピクニックです。椎茸BBQの準備に備えて、腹ごなしで小一時間の山里散歩です。朝比奈地区の最奥地玉取にあって、更に奥に位置する杉山農園の、そのまた先に伸びる道を登って行きます。 前日の雨で山は水分補給したようで、心なしか緑がキラキラしています。急斜面に綺麗に配置された茶畑。杉林も良く手入れされいます。山奥の竹林ですら地面まで陽が差し込むように美しく刈り取られています。流石 筍と玉露の名産地だけのことはあります。 ダイラボウ近くにある杉山さんちの茶畑から眺める連なる山々は心落ち着く風情と凛とした空気を感じます。 椎茸はその9割近くが水分と言います。つまり椎茸の美味しさは水の美味しさでもあります。 手入れの行き届いた山が、山からの水を綺麗に保つ工夫が、玉取茸の美味しさに繋がっているのではないだろうか? そんな思いが山を下る道中に頭をよぎりました。 同時にこれから玉取茸の採れたての美味しさを確かめられると思うとワクワクしてきました。 [gallery size="medium" columns="2" ids="7181,7182,7204,7206,7209,7251,7202,7542"] 3つの味覚 さてさてお楽しみはこれから。美味しさを追求して栽培された玉取茸の秘密をここまでやく3時間体感してきた参加者の皆さん。待ちに待った実食の時間です。 [gallery columns="2" size="medium" ids="7199,7200"] 美味しく食べる3つの調理法を教えてもらい、遠赤効果の炭火直焼きで食します。蒸し焼きにするために蓋をしてしばし待ちます。出来上がりの目安は玉取茸がかくキラリとした汗。蓋を開けたとき玉の様に光る汗を、玉取茸の傘部分に見つけると「ガンバってるなぁ こいつ」と愛おしくなります。 3つの食べ方は以下のとおり シンプルですがパンチの効いた【 にんにく醤油 】強めの味を跳ね返す弾力ある歯応えと、椎茸から溢れるジュースが間違いありません。 【 オン ザ シーチキンマヨネーズ】油を切ったツナの淡白さとの相乗効果で玉取茸本来の濃い味をダイレクトに味じわえる一品。 【 オン ザ ベーコンピザ 】はボリューミーな玉取茸の良さを存分に楽しめる、大人も子供も大好きだろう一品です。 [gallery size="large" columns="1" ids="7215,7544,7217"] どれもこれも家で簡単に試せるレシピばかり。こういう心使い嬉しいですね。色々他の食べ方を試したくなります。 玉取茸の付け合わせには、御飯炊きでは全国的にも評価の高い、ゆとり庵の釜炊き白飯のおむすび付きでした。 [gallery columns="2" ids="7214,7198"]     玉取と天狗と手水鉢と 玉取の歴史については最初にも触れましたが、最後にもうひとつ。 杉山さんちの裏には400年程前から伝わる手水鉢があります。この手水鉢は天狗が京都から1日にして持ってきたと伝わっています。この地にやって来た法印さん(修験者、山伏または仏僧の最高位)と天狗の逸話なのですが、この法印さんが杉山さんのご先祖様だそうです。どうりで、、、。杉山さんが発する言葉、地域に対する思い、創意工夫、雰囲気ある顔だちには、それなりの歴史由来の理由(ワケ)があるのかも知れません。 [gallery columns="2" size="medium" ids="7220,7219"]   如何でしたでしょうか。さわりだけですが「玉取だけ」 オンリー玉取 、ジャストア 玉取、オール玉取。玉取と玉取茸の魅力伝わったでしょうか?少しでも興味持って頂けたのであれば幸いです。 行ってみようと思って頂いた方々。玉取に向かう際には、どうか道中気をつけながら、周囲をキョロキョロして下さい。 藤枝の山里は大久保地区、葉梨地区とありますが、その何処とも違う山里を味わえると思います。 [gallery size="medium" ids="7218,7197,7212"] 今回ご一緒した皆さん、杉山さん、最後までレポート読んでくれた皆さん、お付き合いありがとうございました。(みちくさ探偵) image]]>